Cat Schroedinger の 部屋
 
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2005年11月14日を表示

Missレティと私

衛星放送で「Missレティと私」と言う映画を観ました。

Missレティと私

 監督:イアン・バリー
 出演:メアリー・タイラー・ムーア ホリストン・コールマン

あらすじ
 トラビス(ホリストン・コールマン)と言う少女は、母親のアリソンが男を追って家を出たきり、歌手になる夢を持ち続け、新しい男が出来て、トラビスは姉の家に預けられる事になりました。姉のレティ(メアリー・タイラー・ムーア)は両親を無くし、妹も飛び出して、愛する人を次々失って、ここを閉ざしていました。

 レティは一人きりで農場を経営しており、トラビスにも心を開きません。二人は次々とぶつかります。黒人の使用人の人たちが、とても純粋で素朴で、家族愛の大事さをレティに進言したりします。恋愛に関してはオシャマなトラビスで、レティを昔なじみの元恋人に結び付けます。そうのうちレティの心も徐々に開けていき、暖かい絆で結ばれるまでを描いた物語です。


感想
 なんと言っても、二人の役者が抜群の演技力でした。単純な話が実にリアルに思えるのは、レティ役のメアリー・タイラー・ムーアが、リアルなオールドミスを演じています。またその心が開かれていくさまも、用心深く、少しずつです。はにかみや、てれなども、実にリアルで、観ている人を納得させます。
 一方トラビス役のホリストン・コールマンは、美人ではないが、とても可愛く、立ち振る舞いがまるでそこに居るような現実感で演じられます。親に邪魔にされて、心冷たい叔母さんの家に預けられ、寂しさの中に、明るく生きていこうとする複雑な心境を見事に演じきります。実に素晴らしい子役です。

 筋は単純なありきたりの話ですが、実にリアルで、わざとらしさが無く、観終わってほのぼのした感じがする良い映画でした。

 日本の映画で、つい先日観た、「ALWAYS 三丁目の夕日」では、吉岡秀隆演じる小説家の茶川竜之介の人物設定のお粗末なこと。子役の演技は素晴らしいのですが、やはり設定が悪く、いなか芝居のような、平凡な筋立てで、観ている方がしらけます。

 外国映画は子役の演技が素晴らしいと思います。聞いたことがありますが、それは映画を作る時間に関係するのだそうです。日本人は器用で、短時間に上手に映画を作って行きます。アメリカ映画などでは、日本映画の何倍も時間かけて作るのだそうです。そのしわ寄せは、子役の演技に現れるのだそうです。日本では子供の演技に対しては、何度も駄目だしは出来ず。そこそこでOKにするのだそうです。向こうでは子役でも駄目だしすると、何日も、時間をかけて何度でも頑張るから、良い演技になるのだそうです。



2005年11月14日(月)23:25 | トラックバック(0) | コメント(0) | 映画  ドラマ TV | 管理


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