Cat Schroedinger の 部屋
 
                        雑談の部屋です。
 



書籍 (短歌、漢詩)
~説明~
万葉集から、俳句、短歌、漢詩なんでもあり。

童謡『赤とんぼ』の歌詞

童謡:『赤とんぼ』
      三木露風 作詞 山田耕筰 作曲

1.夕焼小焼の赤とんぼ負われて見たのはいつの日か
2.山の畑の桑の実を小籠(こかご)に摘んだはまぼろしか
3.十五で姐や(ねえや)は嫁に行きお里のたよりも絶えはてた
4.夕焼小焼の赤とんぼとまっているよ竿の先

 東京生まれの(3代以上続いた)友人が赤とんぼの曲の「あかとんぼ」頭の「あ」にアクセントがあるのはおかしいと言うので、反論しました。

 現在は「あかとんぼ」は頭にアクセントが無くて、「と」にアクセントがあります。所が古くは頭の「あ」にアクセントがありました。

 私はアクセントは自信が無いので、アクセント辞典を持っています。



 辞書にはこのようになっていると友人にメールしました。彼は東京下町まれですが、高校は山の手なのでの「のてことば」も話せてバイリンガルです。「ひ」と「し」の発音の区別が出来ます。

 友人をやり込めましたが、彼曰く「赤とんぼについては解った。俺はきっちり標準語なのでアクセント辞典は持ってねえ!」と悔し紛れのメール

 ちょっと悔しい!!


 この歌詞は色々論点が多く、「お里のたよりも絶えはてた」については、三木露風が子供の頃両親が離婚した事による母親のお里なのか、子育ての女中のお里なのかはっきりしません。

 明治になっても14歳で嫁に行く人は居ましたが、希になっていたそうです。

 調べてみると、赤とんぼは秋の季語ですが実際には夏から飛んでいて、秋になると山から里へ降りてくるのだそうです。



2021年9月25日(土)16:39 | トラックバック(0) | コメント(0) | 書籍 (短歌、漢詩) | 管理

古今亭志ん朝

 文芸別冊のKAWADEムック「古今亭志ん朝」本人のエッセイ、インタビュー、等が盛りだくさんです。

 ちょうどNHKでも志ん朝の特集がありました。

 全体に褒める話ばかりで、少し物足りない感じはありました。やはり父親志ん生の重圧などは大変だったようです。

 真打ちになってそれほど経っていない頃、何人も飛び越して真打ちになったのは親の七光りかとおもっていましたが、上野鈴本で「船徳」を聞いたときあまりにも素晴らしくて舌を巻きました。

 船徳 https://youtu.be/iyM6o2JBqag

 その後いろんな話を聞きましたが、やはり若旦那を演じるときが一番だと思っていました。もう少し歳を取って渋い芸になったらと思っていたのに早すぎる死でした。

 本では褒める話が多いのですが、個人的に評価すると、高座の流れは、口上、マクラ、噺、サゲという構成になっていますが、志ん朝のマクラはつまらない物が多かったような気がします・

 本人も父親の志ん生が食うや食わずの中で作り上げたマクラは、誰にも真似が出来ないと言っていました。



2021年9月19日(日)13:02 | トラックバック(0) | コメント(0) | 書籍 (短歌、漢詩) | 管理

古今亭志ん生 〈増補新版〉: 落語の神様 (KAWADE夢ムック 文藝別冊)

 旅行の時読み終わった友人から貰いました。同じような話をかなり読んだことがあります。

 とにかく古今亭志ん生は破天荒な人でした。ですからごく普通の落語より、その破天荒さが出る噺は「とても面白いと思っています。

 この本では短いエッセーもも多く、対談などもあり充実した本です。

 落語家を真面目に評論してもどうかとは思っています。落語家はその高座なり、噺の評論だけで良いようにも思います。

 時々使われるギャグですが、
 「落語家は人生の落伍者」とか、
 「落語家は馬鹿では出来ない、でも利口者は落語家にならない」

 普通の人は普通の落語しか出来ない、破天荒な彼は破天荒な落語が出来たと言うところでしょうか?



2021年7月9日(金)15:28 | トラックバック(0) | コメント(0) | 書籍 (短歌、漢詩) | 管理

金子みすゞ大全集 

 「金子みすゞ大全集」生誕100年記念 朗読CD復刻版を買いました。

 みすゞの全ての詩512編の朗読が入っています。読み手は「若村麻由美」です。

 みすゞの詩はやはり綺麗な声の女性の朗読に限ります。あまり感情込めて朗読するより、さらっと朗読しているのが気に入りました。短い詩も多く、さらっとしか朗読できないのかも。

  



 2012年9月仙崎から湯本に宿泊し萩市に一人旅行しました。このブログにも書きました。列車の本数が少なくて苦労しました。

http://catschroedinger.btblog.jp/cm/kulSc3aIW5061D8B1/1/

 みすゞの詩の中に出てくる店から、通り、神社などそのままで驚きました。



 この二階の窓からみすゞは表を眺めたりしていました。この机で詩を書いていたのでしょう。


 「王子山」という詩には王子山から見た自分の街を歌っています。

 駅からわざわざタクシーで王子山まで行きました。詩のままの光景に感動しました。



 「王子山」の詩の看板が建っていました。目の前に景色があるのに写真入りの古い看板は、ちょっとと思いましたがご愛敬で。

 今回のCDで朗読を聞くと、一気にみすゞの世界に引き込まれました。詩を作る技術より、彼女の優しさに心打たれました。



2021年5月13日(木)00:01 | トラックバック(0) | コメント(0) | 書籍 (短歌、漢詩) | 管理

ベスト・エッセイ 2020

 以前は毎年読んでいたけれど、いつの間にか読まなくなっていました。

 久しぶりに2020年版を読みました。エッセイはそれぞれが短くて、根詰めて読む必要が無くちょっと時間があるとき読めるのだとても好きです。

 気の利いたエッセイはなかなか難しく落語のような落ちを付けようとしてある物も沢山ありました。昔のベスト・エッセイに比べやや軽い感じになった気がしました。

 それにしても、このような文章が書ける人は素晴らしいと憧れます。



2021年5月11日(火)00:00 | トラックバック(0) | コメント(0) | 書籍 (短歌、漢詩) | 管理

山陰本線

 山陰本線は京都から幡生まで673kmで、新幹線を除くJR線の在来線としては日本最長です。駅数も161駅あります。

 京都駅 - 園部駅間、綾部駅 - 福知山駅間、伯耆大山駅 - 安来駅間、東松江駅 - 松江駅間、玉造温泉駅 - 来待駅間が複線で殆どが単線です。

 京都駅 - 城崎温泉駅間、伯耆大山駅 - 西出雲駅間はでんかさっれていますが、殆ど気動車です。

 多くの人の移動には津山・因美線とか智頭急行、伯備線などが使われ純粋に山陰本線だけで東西の行き来には使われにくくなっています。

 特に長門市駅 - 下関駅間は美祢線も有りますが、どちらも乗客が少なく極端に本数が少ない状態です。

 一応一日で乗り切る計画は立てられますが、始発の新幹線で07:55に到着し08:38にJR特急はしだて1号に乗り込んで、23:08に下関到着となります。


静岡県からこだま始発で
07:55着 京都
08:38発
JR特急はしだて1号・天橋⽴⾏ 31番線発
09:54着 福知⼭
10:12発
JR⼭陰本線・城崎温泉⾏
11:32着 城崎温泉
11:56発
JR⼭陰本線・⿃取⾏
13:54着 ⿃取
15:09発
JR特急スーパーまつかぜ7号・益⽥⾏
19:04着 益⽥
19:11発
JR⼭陰本線・⻑⾨市⾏
21:00着 ⻑⾨市
21:06発
JR⼭陰本線・下関⾏
23:08着 下関

 これでは乗っているだけなので、細かい計画を考えています。



 

 、

 

 



2021年3月2日(火)16:07 | トラックバック(0) | コメント(0) | 書籍 (短歌、漢詩) | 管理

時刻表

 3月15日に大幅なダイヤ改正が有り、時刻表を買ってきました。

 JR時刻表とJTB時刻表が2大時刻表ですが、2色刷りが好きなので、JR時刻表です。みどりの窓口に常備されているのはJR時刻表です。

 最近はYAHOOの乗換案内を使うので、めったに時刻表を買うことも無くなりました。


 山陰本線全制覇をしたいと、前から思っていました。

 山陰本線など途中下車しながら予定を立てるには、やっぱり時刻表です。

 それにしても山陰本線は西の方は本数が少なすぎて、上手い計画が立てられません。

 


 



2021年2月27日(土)23:44 | トラックバック(0) | コメント(0) | 書籍 (短歌、漢詩) | 管理

王維『雑詩(君自故郷来〜)』

 梅と言えば「寒 梅 著 花 未」

 君 自 故 郷 来
 応 知 故 郷 事
 来 日 綺 窗 前
 寒 梅 著 花 未


「書き下し文」
 君は故郷より来たる
 応に故郷の事を知るべし
 来たる日綺窗(きさう)の前
 寒梅花を著けしや未だしや


「口語訳」
 あなたは(私の)故郷からいらっしゃったので
 きっと故郷の事をご存知でしょう。
 出発された日に、美しい模様で飾った窓の前の
 寒梅は花をつけていたでしょうか、それともまだだったでしょうか



2021年2月21日(日)09:06 | トラックバック(0) | コメント(0) | 書籍 (短歌、漢詩) | 管理

大伴家持

 菊川市の「花筏 陶美庵」へ屋久島旅行の時買った屋久杉の林檎を見せに行きました。

 陶美庵の御主人は、陶器の販売、展示などが本業ですが、木工製品を作っておられ万華鏡も制作されています。

 今は現在木製の湯飲みなどを作っておられました。陶器、木工など色々話しました。


 帰りに素晴らしい新年の葉書を頂きました。

 金箔の中に「あたらしき としのはじめの はつはるの きょうふるゆきの いやしけよごと」と書いてあります。

 原文は「新しき年の初めの初春の今日降る雪のいや重け吉事」で、

 現代語訳は「新年を迎え、初春も迎えた今日、降る雪のように良い事もたくさん積もれよ」というところです。

 作者は万葉集を編纂した大伴家持(おおとものやかもち)です。

 万葉集二十巻の最後の歌です。

 



 小さな屋久杉の林檎ですが、重さに驚かれていました。木工旋盤で作るのはそれほどではないけれど、木目の美しさを出すのが難しいそうです。

 別に屋久杉で作らなくてもいいし、そのまま真似することも無いけれど、 陶美庵の御主人はちゃんと屋久杉の原木も持っておられました。



2021年1月9日(土)19:40 | トラックバック(0) | コメント(0) | 書籍 (短歌、漢詩) | 管理

三島由紀夫没後50年

 浜松の小説家「渥美 饒児(あつみ じょうじ」氏の三島由紀夫コレクション展を見に行きました。


 渥美 饒児(あつみ じょうじ、1953年5月27日 - )氏は、日本の小説家。静岡県浜松市出身で、2010年3月より1年2ヵ月にわたり、『沈黙のレシピエント』を「ハワイ報知」「静岡新聞」に連載されていました。

 『ミッドナイト・ホモサピエンス』で第21回昭和59年度文藝賞を受賞。

 2003年、女子高生コンクリート詰め殺人事件を元にノンフィクション・ノベル『十七歳、悪の履歴書』を出版した。翌2004年にはこの本を原作とした映画「コンクリート」が中村拓監督、高岡蒼佑・三船美佳主演により上映されました。



 



 浜松文芸館は大変立派な建物でした。展示室はそれほど大きくなく、中は撮影禁止でしたが、ガラス張りなので外から撮影しました。


 三島由紀夫の殆どの小説の初版本が収集されていました。幼児期からの写真や、原稿も数多く展示されていました。


 この着物は映画「人斬り」に使われたものです。

 
 彼の作品は格調高く素晴らしいものでしたが、晩年は極右化し、「盾の会」を結成し、最後は自衛隊市ヶ谷駐屯地(現・防衛省本省)に突入しバルコニーでクーデターを促す演説をしたのち、割腹自殺を遂げました。

 当時の新聞や、ニュースも流れていました。

 大変優秀な人でしたが、極端な人でもありました。



2020年11月4日(水)17:43 | トラックバック(0) | コメント(0) | 書籍 (短歌、漢詩) | 管理

新訂 幕末下級武士の絵日記

 大岡 敏昭 (著)

 「新訂 幕末下級武士の絵日記 」は、忍藩(現・埼玉県行田市)の下級武士・尾崎石城(おざきせきじょう)が書き残した「石城日記」です。

 尾崎石城は元々は中級武士でしたが、「藩主」に上書を差出したことから「藩主」の怒りを買い、「10人扶持」に落とされました。そのため「養子先」を追い出され「妹」の主人宅に住むことになりました。

 本人は至って呑気で、友人達と毎日のように酒を飲みかわし、書や絵を書いたりするアルバイトをしていました。

 彼の絵日記は実に見事で、当時の生活が手に取るように描かれています。資料としても素晴らしいものでした。

 



2020年8月19日(水)22:02 | トラックバック(0) | コメント(0) | 書籍 (短歌、漢詩) | 管理

迢迢牽牛星

 今日は七夕です。七夕と言えばいつもこの漢詩を思い浮かべます。

 南朝梁の昭明太子によって編纂された詩文集「文選(もんぜん)」の中に収録されている漢の時代(今から約2000年前)に詠まれた「古詩十九首」

     http://catschroedinger.btblog.jp/cl/0/1/2010/7/7/

 古い漢詩なので繰り返す漢字が多いのですが、最後の「脈脈(みゃくみゃく)として語(かた)るを得(え)ず」の言葉が好きです。

 中国では二人は永久に会えない話だったようです。それが一年に一度会える話に変わっていったようです。


 晩唐の詩人杜 牧(と ぼく、803年(貞元19年) - 853年(大中6年))作の七言絶句「秋夕(しゅうせき)」も名歌です。

(白文)
 秋夕
  銀燭秋光冷畫屏,
  輕羅小扇撲流螢。
  天階夜色涼如水,
  坐看牽牛織女星。

(訓読体)
 秋夕
 銀燭(ぎんしょく)秋光(しゅうこう) 畫屏(がへい)冷(ひや)やかなり
 輕羅(けいら)の小扇(しょうせん) 流螢(りゅうけい)を撲(う)つ
 天階(てんかい)の夜色 涼(すずし)きこと水の如し
 坐(そぞ)ろに看る 牽牛織女星

(口語訳)
 秋の宵
 秋の夜の白い蝋燭のともし火は 屏風を冷やかに照らしている
 宮女が薄絹の小さな扇で 闇に飛び交う蛍を撲って無聊を紛らわせている
 宮殿や天上界の階段の夜の景色には 水のような涼しさを感ずる
 七夕を一人で過ごす宮女は 年に一度は会えるという牽牛織女星をそぞろに見ている

 杜牧はとても好きな晩唐の詩人で、杜甫の「老杜」に対し「小杜」と呼ばれます。なぜだか「唐詩選」には1編も選ばれていません。漢詩には珍しくん恋愛を歌った詩も多いのが特徴です。

 若いころは妓楼から通勤していたそうです。

 「清明」「江南春」「遣懐」「赤壁」「泊秦准」などが代表作です。
 「張好好詩」の歌はどこにも無くて、「詩詞世界のブログ」作っておられる 「碇豊長」さんにお願いし、文献を探していただき訳までしてくださりました。

 大変な長文ですが、「碇豊長」さんのサイトで見られます。http://www5a.biglobe.ne.jp/~shici/rs97.htm


 


  

 



2020年7月7日(火)19:47 | トラックバック(0) | コメント(0) | 書籍 (短歌、漢詩) | 管理

最強囲碁AI 「アルファ碁 解体新書」

三宅陽一郎 監修
大槻知史 著

内容:
 学術論文(NatureやGoogleのサイト)などで提供されている難解なアルファ碁およびアルファ碁ゼロの仕組みについて、著者がとりまとめ、実際の囲碁の画面を見ながら、アルファ碁およびアルファ碁ゼロで利用されている深層学習や強化学習の仕組みについてわかりやすく解説した書籍です。

感想:
 とても分かりやすく書いてありますが、内容が厳しく理解できないところも沢山ありました。

 しかし大まかには、仕組みが理解出来ました。



2020年6月12日(金)00:35 | トラックバック(0) | コメント(0) | 書籍 (短歌、漢詩) | 管理

静岡県鉄道軌道史、磐田・袋井・森今昔写真帳

 「静岡県鉄道軌道史」と「磐田・袋井・森今昔写真帳」

 今回の記述の参考にした書籍です。平成24年10月23日初版と、平成24年8月発刊された写真帳です。


 静岡県鉄道軌道史  静岡新聞社発刊
森 信勝(著)

要旨(「BOOK」データベースより)
 現存15路線、廃線33路線、未開業120路線余を網羅―日本最古の人車軌道発掘!(藤枝~焼津間明治24年7月25日開通)。

 静岡県内の馬車・人車・蒸気・内燃・電気の多彩な動力路線ほか次世代のモノレール・リニア・DMV・LRT燃料電池構想案に言及。

 鉄道・軌道の敷設経緯、最盛期の状況、廃線事情、挫折実態等を記録。沿線の産業・文化、人々の暮らし、エピソード、作家らの文芸作品を挿入。鉄道・軌道から見た静岡県近現代郷土史を描く。

 巻末=静岡県鉄道・軌道史年表その他関連年表付。

 とても詳しく書かれており、参考になります。辞書のように使っています。



「磐田・袋井・森今昔写真帳」

発売日: 2012年08月
著者/編集: 小杉達
出版社: 郷土出版社

 鉄道の写真はそれほどありませんが、当時の様子を知るうえで貴重な写真集です。



 小さな単行本ですが、これも参考にしました。


2019年12月8日(日)21:23 | トラックバック(0) | コメント(0) | 書籍 (短歌、漢詩) | 管理

2030年の世界地図帳

「2030年の世界地図帳」

 落合陽一(著)

内容:
 2030年の世界を見通すSDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)。これから2030年までに何が起こるのだろう。

 未来を予測するためのデータには、様々なものがありますが、ひとついえるのは、これからの社会は今までとは全く違ったルールによって営まれるということ。
現在の世界はどうなっているのか、これから世界はどこに向かっていくのか。

 SDGsの枠組みを借りながら、世界の問題点を掘り下げると同時に、今起こりつつある変化について語ります。

 GAFAMによる世界支配を推進するアメリカ、一帯一路で経済圏を拡大しようとする中国、SDGsやパリ協定を通じてイニシアチブを発揮しようとするヨーロッパ、未開拓の市場で独自のイノベーションを生み出すサードウェーブ(インド・アフリカ)。

 多様化する世界を紐解けば、それぞれの地域に独自の戦略が根づいていることが見えてきます。ニュースをひとつとってみても、まったく違う視点で世界をとらえられるようになるはずです。



感想:
 それほど難しい話ではなく、分かりやすい展開ですが、言われてい見ると何となく感じていたことがはっきりします。

 富の半分を2%の人が握っているとか、貧富の差はますます広がっているとか、もう資本主義だけでは行き詰っている感があります。

 何年たっても開発途上国は、先進国に追いつけない矛盾。先進国は特許を盾に、いつまでたっても追いつけないようにしているとしか思えない現実。

 独創的な意見ではなく、現在の情勢から将来を見通した感じです。



2019年12月3日(火)23:59 | トラックバック(0) | コメント(0) | 書籍 (短歌、漢詩) | 管理

「考証要集 秘伝! NHK時代考証資料」

「考証要集 秘伝! NHK時代考証資料」 (文春文庫)

大森 洋平 (著)

内容紹介:
 NHKのドラマ、ドキュメンタリー番組で時代考証を担当する大森洋平氏(NHK職員)が書きためた「考証メモ」の集大成。

 番組での誤用例やエピソードをひきながら、間違いだらけの歴史の常識を丹念に覆してゆく。

 あいうえお順に約500項目が並ぶ。NHKの制作現場へ向けて作られた資料だが、著者のサービス精神とあいまって一般読者のニーズに応える作りとなっている。事典としても使うこともできるし、読み物としても面白い。

 織田信長がいくら南蛮かぶれでも、望遠鏡を使わせたらドラマは台無し。「

 花街」を「はなまち」と読ませたり、江戸っ子に鍋料理を食わせようものなら、番組の信用は大失墜。

 斯様に時代考証は難しい。テレビ制作現場のエピソードをひきながら、史実の勘違い、思い込み、単なる誤解を一刀両断。目からウロコの歴史ネタが満載です。



感想:
 とてもまじめに書かれたものです。ただ辞書のようになっていて、読み切るのに苦労しました。



2019年11月18日(月)10:28 | トラックバック(0) | コメント(0) | 書籍 (短歌、漢詩) | 管理

「時代劇の間違い探し」

峰打ちをしたら刀は折れる 時代劇の間違い探し (新人物文庫)

 若桜木 虔 (著), 長野 峻也 (著)

内容紹介:
 長谷川平蔵は「鬼」ではない、江戸時代に「脱藩」という言葉はないーー。テレビ時代劇や時代小説の中に潜む、ヒト・モノ・コトバのウソを時代考証家と武術研究指導家が軽快な筆致で一刀両断します。

 テレビ時代劇や時代小説に潜む、ヒト、モノ、コトバのウソ・ホントを時代考証家と武術研究指導家が軽快な筆致で一刀両断。これまで語られることのなかった時代劇の真実が見えてくる。史実を知ることで、時代劇がますます面白くなること請け合いの一冊。

感想:
 時代考証に少し詳しい人なら、知っていることも沢山ありました。それほど取り立てて言うことでもない感じもしました。

 武道関係についてはかなり詳細で、面白く読めました。

 何より江戸時代は初期を除き、とても平和だったので剣道を真面目に修行する人は極僅かだったようです。



2019年11月17日(日)20:22 | トラックバック(0) | コメント(0) | 書籍 (短歌、漢詩) | 管理

「忠臣蔵」の決算書 (新潮新書)

「忠臣蔵」の決算書

 著者:山本博文

 大石蔵助は几帳面な人で、吉良邸討ち入りまでの費用を詳細に記していました。この資料は忠臣蔵をに詳しい人は良く知っていることです。

 この資料は討ち入り直前に浅野内匠頭長矩の正室瑶泉院に提出したものです。軍資金の七百両の半分は瑶泉院の「化粧料」いわば持参金でした。

 これと藩財政の余り金でした。ですから詳細に記録して瑶泉院に提出したと言えます。

 感想:忠臣蔵に詳しい人には既知のことですが、一級資料を中心に話が展開されていて、信頼できる本でした。

 忠臣蔵はとても沢山の資料が残っていますが、後世に書かれたものや、勘違いの資料も多くこの本ではとても丁寧に書かれています。



2019年10月18日(金)19:33 | トラックバック(0) | コメント(0) | 書籍 (短歌、漢詩) | 管理

ベルアラート

 本日発売の「レモン・ハート 34巻」が届きました。マンネリのコミックですが、気に入って第1巻から揃えています。

 マンネリですが、毎回新しいお酒の話が出てくるのでそれなりに気に入っています。

 ベルアラートに https://alert.shop-bell.com 登録しておくと、発売が近づくとメールが来るので買い忘れることが無くて便利です。



2019年8月29日(木)22:34 | トラックバック(0) | コメント(0) | 書籍 (短歌、漢詩) | 管理

漢字文化を真に継承したのは日本だ

 左は日本の安倍晋三首相による毛筆の書。

 右は中国の習近平国家主席によるサインペンの字です。


 安倍首相は字が上手いことは有名です。一方習近平国家主席の字が拙いと評判になっています。


 書を芸術にしているのは、中国と日本だけです。現在の中国では、普通の人は書をそれほど重要にしていません。いわゆる書家だけがちょうど絵描きさんのように芸術としています。

 日本や台湾では、いまだに書は人を表すとか言っています。


 以前「漓江下り」で桂林の街を歩いていると、ハンコ、文房具を扱っている店を沢山見かけました。


 

 



 ある店を覗いたら、店主が水で書いて消える紙に字を書いていました。

 少し英語が通じるので、ちょっとうろ覚えの漢詩を書いたらとても喜んでくれました。どうやら日本人が漢詩を書いたのが物珍しいようでした。

 勿論それ程上手くは書けませんでしたが、誉めてくれました。それから二人で本を見て。いろんな漢詩を書いて意気投合しました。


 日本にくる中国の人は、未だに高校で漢詩を勉強している日本に感動するそうです。



2019年5月22日(水)20:17 | トラックバック(0) | コメント(0) | 書籍 (短歌、漢詩) | 管理


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